日の当たるところ
 
ちょっと暖まっていきませんか。
 



ドラマ『火垂るの墓』

見るだけで辛くなってしまうから前にやった時は見なかったけど、記憶に留めておくには観る事も必要だと思った。
松嶋菜々子、要潤、生瀬勝久、井上真央など素晴らしい俳優さんが揃いアニメを再現している。
特に清太・節子役の二人が、そのままアニメから抜け出して来たみたいにそっくりで、アニメで描かれた以上に戦争の悲惨さが伝わってきた。

二人が引き取られた親戚のおばさんの娘の視点からも描かれていて、前は優しかったおばさんが状況が厳しくなっていくにつれて人が変わっていく様をも描いている。戦争が全ての人にとってどんなに辛いものだったかという事を思わせる。
親戚の下の子ども三人の、戦争が終わったことを素直に喜ぶ姿がとても微笑ましく感じられる。
勝ち負けも利害も考えずに、もっと早く降伏すれば良かったのに……。
暗闇の中にほたるの光がぽつぽつと浮かぶシーンは、幻想的で美しく、どこか戦争を美化しているように感じられる……面もあるけど、節子がつくるほたるの墓とを照らし合わせることで儚く写し出している。
どんなにきれいごとを並べても恐ろしいものでしかないという事を忘れてはいけない。



2006年12月30日(土)18:03 | トラックバック(0) | コメント(0) | どらま | 管理

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