2007年5月5日 |
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| 猫の額ほどの、というような狭さの駐車場には車が一台しかなかった。 ここなら、みーも落ち着くだろうと思ったけど、相変わらず神経を張っている。 ちょっとした葉擦れの音が聞こえるだけでも反応してしまう。 それでも、危険がないことを察しながら、そろりそろりと歩み始めた。 コンクリートで舗装された道路から砂利へと変わっていく山道を進んで行く。 小鳥のさえずりが木々の合間から響き、川のせせらぎがわずかに聞こえる。その中で、ゆっくりと少しずつ進むみーを硬直させてしまう物音があった。 山道を降りてこようとする人を前に、みーは完全に固まってしまったのでおいらは仕方なく抱き上げた。 みーを抱いたまますれ違おうとした瞬間。 みーは腕の中を飛び出していた。おいらはグッとリードを引っ張ったけどハーネスがはずれてしまって、みーは脱兎の勢いで逃げていってしまった。 追いかけるけれど速すぎて追いつかない。みーは駐車場まで行くと山の斜面の林に入っていってしまった。 後を追いかける。 眼下には来たときの道路が見える。 途中から急になっていてためらってしまった。 しばらくすれば戻ってくるかもしれない……。
下の道路に降りてみたり、思いきって斜面の林を下ってみたりした。 暗くなれば出てこれるかもしれないと思って、暗くなってからしばらく待ってみた。 下っていったから、もう随分遠くまで行ってしまったのかもしれない。
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2007年5月5日(土)23:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | みーちゃん | 管理
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